コンセプト




札幌の秋に旨いものが集まる。旨いものは人を幸せにする。

食を中心に交流を重ねたこの街で、秋を祝う祭「さっぽろオータムフェスト」が誕生しました。
札幌は、太古から、海と森の豊かさに支えられ、サハリン、千島、そして、本州と多くの交流を持ち続けた石狩低地に位置します。北緯43度から44度。南欧と同じ太陽の高さ。夏は雨が少なく、作物を大量に育て、冬の雪が大地や植物を守り、大量の水を蓄えて、平野に供給するため、何にも増して、秋に旨いものが穫れます。

石狩川は、利根川に次いで日本第二位の流域面積を誇るその流域に、富良野、旭川の盆地を含み、広大な石狩平野を作って日本海に注ぎます。札幌は、この石狩川のほとり、石狩平野の南西の山々と平野に寄り添うように発達しました。石狩平野は、米の収穫量が全国一位までになっています。米に加えて、豆類、麦類、蕎麦などの穀物、野菜、果物の生産は全て国内上位。札幌はこの穀倉地帯の集積地であり、消費地として大きな役割を果たしています。札幌市民が好んで食べるもの、使うものは、近郊の畑を経済的に成り立たせながら、全国を相手にする産地として育て上げます。

北海道は古くは二つの島。現在の、函館、ニセコ、小樽、札幌、室蘭を含む南西部の島と、大雪山、トムラウシ、十勝岳の連峰と日高山脈から東の島。この二つの島の間に、隆起による海岸の後退と、石狩川の運ぶ土砂で平地が出来たのが、現在、札幌、千歳、苫小牧を含む石狩低地です。山地を挟まない、緩やかな丘陵で、日本海と太平洋の双方を望むことのできる地形は、北海道の豊かな森と豊かな海が、人々の暮らしと交流を支えてきました。最近の研究では、北海道で縄文文化が長く続いたのは、米の栽培を必要としない豊かな山海の食べ物に恵まれていたためだと言われています。この地の海産物は、大陸を含む東アジアに運ばれた形跡があり、縄文文化、擦文文化、そしてアイヌ文化はこの交流の中で成立したといえます。

北前船の時代には、昆布や鰊、鮭が日本の経済体制をかえる資本の蓄積を支えました。明治を支えた、北陸など日本海の財閥は、北海道の旨いものが育てたといえます。

明治以降は、北陸、東北の農業技術、そして、欧米の酪農や栽培技術、品種を取り入れ、日本最大の穀倉地帯に成長します。現在は、日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、そして、ワインなど、世界中の酒が、その発祥の地に賞賛される品質でつくられるようになりました。

※写真はイメージです。

さっぽろオータムフェストは、石狩川流域をはじめ北海道全域の農産物、秋の海産物を集めて、生産者や料理人、醸造者などの作り手の顔が見えてくるぬくもりあふれる祭であり、その旨い食べ方を知っている市民、そしてここを訪れる方々がこの街の生活を祝う祭です。

この街が、集めて来た旨いものは、世界水準。それを、最高の状態に調理する板前達、シェフ達が日々、修業を積んでいます。それは、ここに住む人たちが、生活の中で、旨いものを食べる努力を惜しまなかった賜物です。漁師、農家と、醸造者、食品加工者、料理人などの質の高い職人たちと、この風土のなかで、少しでも旨いものを食べようとした人たちが作り上げたといえます。

そして、この北海道の旨いものが全て集まる街・札幌を、北海道全域 ―最高に旨いものが実る、とれる風土― を訪れるきっかけにしていただきたい。
実際にその大地を踏みしめて、旨いものを生みだすための必然である、その土地の空気、水、森、海、風、そしてそこで生活する作り手たちの想いを、ぬくもりを、肌で感じてほしい。
旨いものが、さらに旨みを増すことでしょう。

※写真はイメージです。

エンブレムについて

「秋」をイメージさせる図柄で、やさしい色合いの繊細なデザインを基調としています。秋の晴れた空の下、さわやかな風に揺れる美しく愛らしいコスモスは、オータムフェストのシンボル。エンブレム上部に配置した星は、北天の一つであるカシオペア座(北極星を見出す目印)で、開拓を意味します。